バンコクに暮らす人々の食卓を拝見しながら、それぞれの食に対する考えを探っていきます。
*1回〜30回までは「Arche+」本誌にて好評連載してきました


第31回 子を産み、自然食マニアだった母の心がやっとわかった


ヤマモリ2018.11.13

住民プロフィール
樋口さんご一家(在タイ5年)………真裕子さん、英晃さん、楓華ちゃん(1歳)

カフェレストランのようなメニューと演出でおもてなし


 10月某日のお昼時。バンコクの中心地・スクンビット通りに佇むとあるコンドミニアムに住む樋口真裕子さんの部屋では、賑やかな笑い声が響いていた。同じコンドミニアムやご近所に住む仲良しのママ友とその子どもたちを招き、ハロウィンパーティーを楽しんでいたのだ。
 ハロウィン仕様に飾り付けられた空間の中、テーブルの上には大きなかぼちゃをくり抜いて作った「かぼちゃの丸ごとポタージュ」、ジャックオーランタンを模した「オムライスのおにぎり」、クモの巣模様にデコレーションされたクモの巣お好み焼き」など、全8メニューがずらり。片隅にはこの日のパーティーのフードメニュー、ドリンクメニューが記載されたボードが用意されていて、まるでちょっとしたカフェレストランのよう。ドリンクに至ってはなんと9種類も用意されており、キメ細やかなおもてなしの心を随所に感じさせる。
「準備に朝4時頃まで掛かってしまいましたが(笑)、人をおもてなしするのも料理するのも大好きなんですよね」と、話しながらもてきぱきとフライパンを振り、料理の準備を続ける魔女の宅急便のキキに扮した真裕子さん。


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「魔女の宅急便」のキキに扮した真裕子さんと、娘の楓華ちゃん


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カフェレストランのようなメニューボード


1年離れている間に栄養失調で夫の唇が真っ青に!?


 真裕子さんがタイにやってきたのは4年前。旦那様の英晃さんは1年先にタイに住むことになり、1年間は離れ離れに暮らした。そして1年後、英晃さんに会った真裕子さんは驚愕。なぜか夫の唇が真っ青になっていたのだ。
「私がいない間、外食ばかりで、しかも週4回もラーメンを食べていたというのです。栄養がしっかり摂れていないのは一目瞭然で、ひどい状態でした」
 しかし、栄養バランスの摂れた真裕子さんの手料理のおかげで、「夫の友人いわく、どんどん元気になっていった」そうで、健康診断も全く問題のない健康体に戻ったのだとか。


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なかなか火が通りづらく作るのに時間がかかったという「かぼちゃの丸ごとポタージュ」


玄米なのは貧乏だからと思っていた。でも今は自然と身体が玄米を求める


 もともと料理は得意。母が仕事へ出ていたため、自分と妹のために高校生の頃から必要に迫られて料理をするようになった。そして飲食店でアルバイトを続けたことで、料理のスキルもぐんぐんとアップ。そんな真裕子さんの食の想い出は、やはり母の手料理にあるという。
「母は自然食マニアで、お米は玄米が基本。甘い物やドリンクはにんじんケーキやアボカドスムージーなど手作りのみで、スナック菓子などは食べさせてもらえませんでした。料理は香草を使った料理や生牡蠣、グリーンカレーが食卓に登場したり、今考えるととてもハイカラですよね。でも、当時の私は白いご飯じゃないのは『ウチは貧乏だからだ』と思っていたし、米粉のパンなのは『普通のパンも買えないんだ』なんて思ってました(笑)」
そんな食生活の反動で、肉まんやスナック菓子などジャンクなものを買い食いしたりもしたが……。
「昨年、私も娘を産んで母になったことで、『子どもには安全なもの、健康にいいものを食べさせてあげたい』という母の気持ちがやっとわかりました。あれだけ嫌だと思っていた玄米ですが、今は無意識に身体が玄米を求めています。これまで大きな病気もなく、健康で来られたのは母のおかげですね」


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ジャックーランタンに象られた「オムライスおにぎり」


食が身体を作る。いつまでも健康でいて娘を守りたい


 娘・楓華(ふうか)ちゃんが産まれてから、料理のへの意識がさらに変わってきた。
「以前は晩酌のアテのようなおつまみが多かったのですが、今はしっかりダシを取って味付けしたり、味付けを気にするようになりました。39歳で娘を産みましたが、ずっと自分が元気でいて娘を助けてあげたいし、主人も長生きしてほしい。健康について考えるようになりました。食が身体を作るので、ヘルシーな料理を心がけたいですね」
 オートーコー市場、クロントゥーイ市場などで新鮮な食材を買い求める。タイ料理も大好きで料理学校で70品目のタイ料理を習得した。生粋の料理好きの真裕子さん、将来は目標があるのだという。
「5、60歳くらいになったら小料理屋をやりたいんです。大皿にその日の料理を並べて、お客さんと楽しく話ながらお酒を飲む……。最高じゃないですか!?」


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じっくり焼き上げられた「チキンのロースト」はテーブルの主役


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仲良しのお友達を招いてのハロウィンパーティーはもちろん仮装で集合

ヤマモリ製品お試しレビュー
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「ぽん酢しょうゆ ゆず」を使って「ナスとエリンギのゆずポンマリネ」を作りました。ナスとエリンギをカットして炒め、少しみりんを入れて蒸し焼きにし、火が通ったらバターを入れて混ぜ合わせ、最後に「ぽん酢しょうゆ ゆず」を回しかけて和えるだけの簡単レシピ。さっぱりしたゆずの風味がおいしく、コレ1本で味がばっちりキマるので、いろんな料理に活用できそうです。 また、お好み焼きソースを「クモの巣お好み焼き」に使いましたが、コクのあるソースでおいしかったです。


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