
古き良き時代を感じるミシュラン1つ星レストラン「Methavalai Sorndaen」
1957年創業の老舗タイ料理レストラン
近頃のバンコクは、洒落たインテリア、洒落たアプローチに、斬新なプレゼンテーションを打ち出すモダンなファインダイニングが次々とオープンしています。そういった流行りのレストランでイマドキのバンコクを楽しむのもいいですが、昔から支持されている老舗の店で古き良き時代を感じるのもまた一興です。
ぜひ、おすすめしたい名店があります。それは王宮やカオサン通りに近いバンコク旧市街、ラチャダムヌン通りとディンソー通りが交差する場所に佇む民主記念塔のすぐ目の前にあるレストラン「Methavalai Sorndaen(メタワライ・ソーンデーン)」。1957年創業の老舗タイ料理レストランで、「ミシュランガイド バンコク2019」では見事1つ星を獲得しました。

かつての上流階級の面影を感じるエレガントなインテリア
レトロな雰囲気をのドアを開け店内に足を踏み入れてみましょう。パリッとシワひとつない真っ白なテーブルクロス、きれいに折り畳まれたナプキンが乗せられたテーブルセッティング、ゴブラン織りの椅子、重厚感あふれる絨毯敷きのフロア、ビシっとした制服を身を包みキビキビと動き回りつつも優雅な笑みをたたえたウェイターとウェイトレス……。想像以上にクラシカルでエレガントな光景が広がっていました。
食事を楽しんでいるゲストは、もちろん外国人の姿も見かけますが、大多数は髪を膨らませて大きくセットし、よそ行き風に美しく装ったご婦人や、スーツでキメた紳士たち。かつての優雅な上流階級の面影を色濃く感じ、古き良き時代を彷彿とさせます。



盛り付けも味付けも上品な料理の数々
メニューはトムヤムクンやパッタイ、グリーンカレーに空芯菜炒めなど日本人がタイ料理と聞いて思い浮かべるメニューはもちろん、前菜、揚げ物、カレー、スープ、シーフードと、タイ全土の料理が豊富に揃っています。何気ない料理もすべて美しい盛り付けと、辛すぎずしょっぱすぎない上品な味付けで、ゲストの舌を楽しませてくれます。
かなり多いメニューの中から、スタッフが特におすすめと教えてくれたシグネーチャーメニューをご紹介していきましょう。
まずはポメロのサラダ「ヤムソムオー」。ほろほろと崩れつつもぷちっとした歯ごたえと共に果汁と共に飛び出すさわやかな風味で女性に人気のフルーツサラダ。こちらでは香ばしいカシューナッツを入れて、さらに風味豊かに仕上げています。

柔らかな若いレモングラスを刻んだサラダ「ヤムタクライ」も多くの方がオーダーする人気の一品。海老と共にナンプラー、紫玉ねぎ、唐辛子、マナオで味付けた甘・辛・酸の味わいがバランスが絶妙なバランスで後を引くひと皿です。「メタワライ・ソーンデーン」では、カイラン菜の葉と共にサーブされるので、レモングラスを葉に包んでいただきましょう。

海老入りのココナッツディップで野菜を付けていただく前菜「クンロン」は、ココナッツのやさしい甘みが、野菜のおいしさをさらに引き立てます。

ゲーンと呼ばれるいわゆるタイカレーも何種類も取り揃えていますが、中でも一押しは「ゲーンクワチャオムヌアプー」。アカシアの新芽とカニ肉をごろごろとたっぷり入れたレッドカレーです。辛いものが苦手な方は赤い風貌にひるんでしまうかもしれませんが、辛さは抑えたマイルドでまろやかなカレーなので、白いごはんにたっぷり掛けて召し上がれ。

オールドスタイルのバンドが夜を盛り上げる
ディナータイムにはジャズやシャンソンから影響を受けているという、オールドスタイルのタイ音楽がバンド演奏され、まるで1950年代の時代へタイムスリップしてしまったかのようなレトロなムードがいっぱい。
また、窓の外に広がる美しくライトアップされた民主記念塔が、優雅な食事のひと時をさらに盛り上げてくれます。
ミシュラン店にもかかわらずリーズナブルな値段設定も嬉しい「メタワライ・ソーンデーン」。気軽に名店で食事を楽しみたいという時、日本からのゲストをおもてなしする時にもぴったりではないでしょうか。


Methavalai Soendaen(メタワライ・ソーンデーン) | |
TEL | 02-224-3088 |
住所 | 78/2 Ratchadamnoen Klang Road,Khet Phra Nakhon |
営業時間 | 10:00〜22:00 |
定休日 | なし |
URL | https://www.facebook.com/methavalaisorndaeng/ |
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